飯田哲也・環境エネルギー研究所長とツーショット写真
だが、そのわずか半月後の8月16日には、山本氏の対立候補だった飯田哲也・環境エネルギー研究所長とのツーショットが、写真週刊誌「フライデー」(9月7日号)に撮られている。飯田氏は大阪府市の特別顧問を務め、大阪市の橋下徹市長に「脱原発」を指南したことでも知られている。写真が撮られたのは、山口県上関町の祝島。中国電力上関原発建設に対する反対運動が約30年にわたって繰り広げられている場所だ。
昭恵氏は、飯田氏が11年6月に祝島で行った後援会にも参加しており、2人のツーショットが確認されるのは2回目だ。週刊誌のインタビューによると、
「伝統行事『神舞』をぜひ見たかったので行きました。さすがに主人は『行って来い』と快く送り出してはくれませんでしたけど」(週刊現代、9月8日)
と、晋三氏の反対を振り切っての訪問だったようだ。脱原発デモについては、
「『反対!』と大声で主張するやり方ではなくて、もっといい方法があるのでは、と思います」(AERA、9月3日号)
と距離を置いているものの、
「あれだけの事故が起こり、原発の安全神話は崩壊しました。脱原発は進めるべきです。私は今後、飯田さんと自民党をつなぐパイプ役をやっていきたいと思います。別に、これといった役職についているわけではありませんが…」(前出の週刊現代)
と、脱原発を晋三氏に働きかける意欲を隠していない。