大阪市の橋下徹市長は2012年9月28日夕方、中国の楊潔チ外相が国連総会で、日本が尖閣諸島を「盗み取った」と表現したことについて、ツイッターで
「それにしても中国は品がない。僕に言われたらおしまいだね。これではまだまだ世界において名誉ある地位を占めることはできない」
と激しく非難した。
橋下市長は、「尖閣諸島について領土問題は存在しない」という政府の公式見解を改めるべきだとの立場で、
「この激しい応酬を、どうせやるなら国連総会から国際司法裁判所でやったら良いんだ。国連総会でどれだけ激しく応酬しても何の結論も出ない。しかし、国際司法裁判所で激しく応酬すれば、最後には一定の結論が出る」
と、国際司法裁判所(ICJ)で日本側の正当性を主張すべきだと訴えた。
日韓関係は「法的には解決済み。しかし心の問題は別」
同日午前中には、日韓関係について言及。
「全てうやむやになっている。このうやむやがあらゆる問題の全ての元凶」
と、事実関係を再検証した上で、1993年に河野談話を見直すべきだとの考えを改めて示した。さらに、
「過去の戦争において、加害の事実は確かにあった。しかし日本としてそうしなければならなかった事情もあったし、東南アジア諸国の独立に貢献した面もあった」
「法的には(日韓基本条約で)解決済み。しかし心の問題は別です。法と心は別です」
と、いわゆる従軍慰安婦問題について、何らかの対応が必要だとの考えをにじませた。