東京証券取引所の斉藤惇社長は、2012年の企業による新規株式公開(IPO)件数について、「右肩上がりが続く」との見通しを示した。9月25日に開いた定例記者会見で述べた。
日本航空(JAL)をはじめ1~9月末までのIPO件数は、東証で15社と「前年同期より4社ほど多い」ことを強調。東証以外の市場を含めると26社に達している。
通常は10月以降にIPOが増える傾向にあることから、リーマン・ショックが起こった2008年のIPO件数(東証で19社)を超えることに期待感を示した。
また、「IPO企業に対する投資家の期待は高いとはっきり言える」とも話した。