伊藤忠の米ドール事業買収の狙い アジアでの高級果物需要の伸びに注目

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日本産の青果物にドールブランドをつけて輸出?

   現在扱っている日本産の青果物にドールブランドをつけて輸出することも検討する。実現すれば、日本の農家にとっては海外の販路開拓の道が開ける可能性がある。

   伊藤忠は11年来、英タイヤ小売り最大手のクイック・フィットや北欧パルプ大手のメッツファイバーなど石油やガスなど以外の「非資源」と言える分野の買収を進めている。伊藤忠としては日本の商社の投資が偏りがちな資源分野以外でも高い収益力を持つ柱を打ち立て、経営の安定性を高めることを狙う。伊藤忠は2012年3月期には最終利益に占める食品、繊維など非資源分野の割合が過半となり、岡藤正広社長は「バランスのとれた収益構造」と表現した。

   日本の商社では丸紅も今年、米穀物3位のガビロンを約36億ドルで買収することを決めた。これによって丸紅の穀物貿易量は世界シェアが約1割に達し、「穀物メジャー」に近づくなど、商社の「非資源」の買収が活発化している。

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