成功報酬型ビジネスモデルで急成長
リブセンスは、村上社長が早大1年のときにベンチャー事業計画コンテストで最優秀賞を獲得して、2006年2月に設立した。企業としても、まだ6年7か月と若い。
アルバイト求人サイトの「ジョブセンス」と正社員・契約社員の転職サイト「ジョブセンスリンク」、派遣社員の求人サイト「ジョブセンス派遣」が事業の中核。これまでの求人サイトは広告掲載時に掲載料をもらうが、「ジョブセンス」は成功報酬型のビジネスモデルを採用し、それを「武器」に急成長を遂げた。
求人企業はアルバイトなどの採用が決まった時点でリブセンスに費用を支払うので、広告費が「ムダ」にならない。一方、利用者も雇用契約が成立したときに「祝い金」がもらえる仕組みだ。
さらに、この仕組みを応用して、2010年に賃貸不動産情報検索サイトの「DOOR賃貸」を、11年には中古車情報サイトの「Motors‐net」の運営を開始した。
村上社長は自社の強みを、「企画やマーケティング、デザイン、システム開発、カスタマーサポートなどのサービス提供にかかわる工程をすべて内製化していること」と話す。創業時から自前でエンジニアを抱え、その後もエンジニアの開発能力は上がっているという。