弁護士は「健康状態が悪かった」などと訴える
男はCA2人の尻に触ったことを認め、弁護士は、男が「健康状態が悪く、ここ2年で2回発作を起こした。ここ(シンガポール)に50日も留め置かれている」などと情状酌量を求めたという。その結果、現地の裁判所は9月19日、男に対して4000シンガポールドル(約26万円)の罰金刑を言い渡した。翌9月20日には、地元紙が男の実名と写真入りで判決を報じており、比較的大きな扱いだ。
この扱いは、同様の事件が続いたことが背景にある。9月13日には、(アラブ首長国連邦(UAE)国籍を持つ41歳の男性教師が、同様にシンガポール航空のCAの尻を触ったとして1万シンガポールドル(約64万円)の罰金刑を受けている。男性教師は8月19日、ドバイ発シンガポール行きの便で「CAの尻を触る→CAに抗議される→謝罪する」ということを2回繰り返し、3人目のCAの尻を触ったところで逮捕された。この便には、男の妻と子ども5人も搭乗していたという。
このような事件の直後に、日本人による犯行が発覚したことで、現地では「またか」と受け止められているようだ。