「侵略忘れた日本に中国人は怒って当然」 岩井俊二監督のツイートが物議

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韓国紙が紹介し、「立派な日本人」と喝采浴びる

   こうした考え方は韓国からも注目を集めたようで、大手紙「朝鮮日報」は19日付記事で、岩井俊二監督のツイートを「一部の日本人たちの偏狭な歴史意識を批判した」と紹介した。記事のコメント欄にも、「まさにそれだ」「立派な日本人です」などと韓国人とみられる賛同の書き込みが相次いでいる。

   これに対し、日本のネット上では、岩井氏の発言を疑問視する声が多い。

   尖閣国有化に反発して反日デモをしたとしても、暴力や破壊・略奪行為をしてもいいというのか、というものだ。また、中国が東南アジアの周辺国を侵略しているのは忘れてもいいのか、日本は村山談話などで繰り返し謝罪しているのを考慮に入れていない、といった指摘もあった。

   岩井氏が中国などに配慮した発言をする背景には、中国の監督らと映画を共同制作したりするなど関わりが深いためではないか、とのうがった見方も出ていた。

   岩井氏の事務所ロックウェルアイズに取材すると、岩井氏のインタビューはしばらく遠慮したいとのことだった。自作映画「ヴァンパイア」が公開された直後などで忙しく、スケジュールが立て込んでいるからだという。

   岩井氏は90年代半ばに、「Love Letter」「スワロウテイル」と立て続けにヒット映画をつくった。テレビCMや多数のトップミュージシャンのミュージックビデオ制作でも知られ、独特の美意識にもとづく映像表現には高い評価がある。

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