住宅地「高台」「強固な地盤」が人気 地価「底入れ」震災の影響薄れる

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「東京スカイツリー」地価も押し上げる

   再開発エリアの地価も上昇した。象徴的なのが「東京スカイツリー」でにぎわう墨田区業平橋や、神奈川県の川崎駅周辺や武蔵小杉だ。

   東京スカイツリー効果で、お膝元の墨田区業平1丁目が9.8%も上昇したほか、台東区浅草1丁目も波及効果を見込んで4.6%上昇した。いずれも商業地にあたるが、「マンションの建設が相次いでおり、墨田区全体が活性化しています」(東京カンテイの井出氏)という。

   また23区内で目立ったのが、大学が進出するエリアだ。足立区では東京電機大学のキャンパスが今春開校した効果で、付近の千住旭町が8.6%上昇。東京理科大学が来春開校する葛飾区東金町は3.7%上昇。「下町復権」といった様相だ。

   東京カンテイの井出氏は、「川崎駅周辺や武蔵小杉周辺は、ひと昔前までは工場エリアでしたが、それを居住エリアに再開発したことでイメージが一新しました」という。もともと都心へのアクセスがよかったが、再開発にあわせてJRなどの乗り入れがさらに進み、より利便性が高まった。いまでは高層ビルやマンションも立ち並ぶ。

   こうした新たな町づくりを進めるエリアは利便性などに加えて、再開発に伴いデベロッパーなどが地盤を確認し、不安があれば地盤改良など手を入れているという安心感もあるとみられる。

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