早稲田大学のアメリカンフットボール部の部員が不祥事を起こし、活動停止の処分を受けていたことが明らかになった。
早大では先日、ラグビー部の選手が対戦校に対し下劣な野次を飛ばしていたことが話題になったばかりだ。早大の「教旨」にうたわれた「模範国民の造就」とはかけ離れた醜態をさらしてしまっている。
新事実発覚でさらに重い処分もありえる
早大の広報課によると、アメリカンフットボール部「BIG BEARS」の男子部員約30人が、2012年8月6日から新潟県妙高市で行われた夏合宿中、ホテルの女性用の風呂場をのぞいた。合宿最終日の打ち上げでは、上級生約20人が未成年の部員に飲酒を強要したうえ、暴力行為もあったという。
大学側は同部に1~3試合の出場停止、8月25日から10日間の活動停止処分をした。すでに活動停止期間は終了したが、関わった約50人の部員のうち数人はまだ部活に参加していないという。大学の最終調査結果はまだ出ておらず、今後新たな事実が発覚するなどした場合、さらに重い処分を下すこともありえるとのことだ。
BIG BEARSは関東1部リーグに所属している強豪チームで、全国のアメフト部王者を決める「甲子園ボウル」に02年、10年の2回出場している。
帝京ラグビー部に「五流大学!」の野次も
早大では先日、ラグビー部の「誇りと品格なき行動」が問題になった。
早大の学生やOBが中心の、スポーツの普及・振興を目的としたNPO法人「WASEDA CLUB」は公式サイト内のコラムで、12年8月26日に行われた帝京大学との試合について記している。
それによると、試合中に早稲田の部員が帝京に向かって「五流大学!」「くろんぼ!」という野次を飛ばしたほか、帝京のキャプテンが試合後に早稲田ベンチにあいさつに行くと、早稲田のコーチが「あいさつなどいらない」と追い払ったというのだ。
コラムの筆者は、早大のOBで、「早稲田大学ラグビー部の諸君よ。自ら、その誇りと品格を捨て去った者に、明日の栄光など絶対にない!」「相手を『五流大学』などとさげすみ(そんなことを言うあなたこそ五流以下である)、さっぱりわからないヤジ(くろんぼ)を発し、そして指導者はあいさつの仕方すら知らない。はたして、こんなチームが『荒ぶる』(ラグビー部の部歌)を歌うにふさわしいチームなのか!」と怒り心頭の様子だ。
ツイッターでは早大の度重なる問題に対し「早稲田の品格落ちたり。連続不祥事」「こうも続くと早稲田を応援する気も失せますわな」「どうなってんの?早稲田。そんな目で見られてしまうよ?」など、失望の声が上がっている。