大阪市の橋下徹市長は2012年9月19日朝の囲み取材で、暴徒化が進んでいる中国の反日デモを改めて批判した。デモ自体については、
「表現の自由としてしょうがない。日本国内にも色々なデモがある」
としながらも、
「暴力は絶対ダメ」
と断じた。
また、日本企業に対する暴力行為については、
「実力行使、ああいう形で日本企業、特にパナソニックなんかに投石するなんてのは、日本の道徳観では、ちょっと信じられない。『お世話になった』とかそういうところとか…」
などと理解に苦しむという様子で、強く非難した。
「井戸を掘った」として称賛されてきたのに…
パナソニックは中国の改革開放路線の初期から中国経済成長を助け、「井戸を掘った」として称賛されてきた。
今回の暴動の背景については、9月18日は満州事変のきっかけとなった柳条湖事件が発生した日だということを念頭に、
「双方の歴史問題が根っこにあるのかも」
と推測。一方で、
「しっかり勉強して、日本のあのときの状況がどうだったのか、しっかり認識しないといけない」
と、日本側からも事実関係を学んでいく必要があるとの考えを示した。