ダクト排出の風で風力発電 「餃子の王将」電力は効率的かで論争

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ダクトから離し、捨てた風力を使う

   一方で、「調理で出た余計な熱の上昇気流で発電とかならいい」「きっとプリウスが電気作ってるのを参考にしたんだろうな」といった声もあり、論議が続いている。

   風力発電機の効率性について、王将フードサービスの環境問題対策室では、問題ないと考えて導入したと強調する。

「発電機をダクトの内部に設置すれば、確かに、店内の扇風機に負担がかかることになります。設置する前にエネルギー保存の法則のことが気になりましたので、発電機メーカーに確認したところ、そうした懸念はないとのことでしたので、導入しました」

   油まみれになる心配もないという。「ダクトの長さが数十メートルもあり、そんなに油が外に出ることはありません。定期的な清掃契約はしていますが、それもそんなにお金がかかるものではないですよ」

   とはいえ、発電機のプロペラがダクトの方に向けば、店内の扇風機に負担がかかることはないのか。

   発電機の施工・管理をしている「eソリューションサービス」では、担当者が次のように説明した。

「ダクトに近づけるとそれがありますので、発電機とダクトの排気口を離して距離を取っています。ですから、基本的に、エネルギーのロスになる、捨てた風力の分を使って発電していることになるんですよ。ダクトの圧力が若干損失することはあるかもしれませんが、排気が戻されるわけではないので、ダクトの能力が落ちた分で発電機のプロペラを回していることにはならないと思います」

   なお、調理で出た熱による風は起きていないといい、部分的にもそれを利用しているわけではないという。

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