牛丼「安売り戦争」終焉 吉野家は480円の新商品

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新たな競争相手にコンビニや他のファストフード店

   吉野家ホールディングス(HD)が2012年9月5日に発表した「吉野家」の8月の営業成績(既存店ベース)によると、売上高は前年同月に比べて0.6%増と、わずかだが上回った。客数は4.3%減だが、客単価は5.2%アップした。

   松屋フーズが運営する「松屋」の8月の売上高は6.8%減。客数は6.4%減、客単価も0.5%減った。ゼンショーHDの「すき家」は売上高が6.4%減。客数も4.5%減ったが、客単価は5.8%増えた。

   3社の比較では、吉野家は客数でわずかに減ったものの、客単価が堅調で売上げもプラスと健闘した。

   吉野家HDは「(課題は)客単価のアップもあるが、それよりも客数を大事に増やしていきたい」と話す。

   客数は、3社とも前年比でマイナスが続いている。背景には、消費者が牛丼の低価格に慣れてきて、安売り効果が薄れたことがあるが、総菜を強化するコンビニエンスストアや、カレーや丼チェーンなどのファストフード店との競争が激化していることがある。

   吉野家の新メニュー「牛焼肉丼」の「対抗商品」では、最近、「東京チカラめし」(三光マーケティングフーズ)が提供する「焼き牛丼」(290円)が知名度を高めており、決して楽観視はできない。

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