尖閣の魚が「ブランド」に さっそく片山さつき議員も取り寄せる

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   尖閣諸島の「地元」ともいえる沖縄県石垣市の八重山漁協の市場に、「尖閣」ブランドの魚が登場した。「尖閣」の商標を持つ企業の関係者が尖閣諸島周辺で漁を行って競りに出し、同社が相場よりも高い値段で落札。築地市場などに出荷を始めた。尖閣諸島での漁は燃料費がかさむため、採算が取れないことが多い。高値で落札して出荷することで尖閣諸島周辺の漁を盛り上げ、実効支配を強化する狙いがある。

相場の2.5倍で落札される

   八重山毎日新聞や八重山日報などの地元紙によると、元々は「尖閣」の商標は、山梨県在住の個人が持っていた。2012年4月に「尖閣諸島を守る会」代表世話人で石垣市議会議員の仲間均氏らが「株式会社尖閣」を設立。商標も同社に移された。仲間氏は、12年1月と7月に尖閣諸島に上陸しており、同社の監査役を務めている。

   仲間氏のブログなどによると、「株式会社尖閣」関係者の漁船は2012年9月7日正午に石垣市を出港。同日から翌9月8日にかけて尖閣諸島の魚釣島周辺や南小島周辺海域でアカマチ(ハマダイ)や、ミーバイ(ハタ)約40キロを釣って石垣市に帰港した。

   9月10日には競りにかけられ、アカマチの相場がキロあたり1000円なのに対して、「株式会社尖閣」は2500円で落札。高値を維持することで、尖閣諸島周辺での漁を活発化させる狙いがある。

   落札されたアカマイは、「一口食べて尖閣を守ろう!」というキャッチフレーズが記された、尖閣諸島のイラスト入りの商標シール付きで東京・築地市場などに出荷された。

   仲間議員はブログで、

「今後、『尖閣』ブランドを広く流通させると同時に、日本固有の領土であり、石垣市の行政区域である尖閣諸島の実効支配の強化につなげていきたい」

と出荷の狙いをつづっており、継続的に「尖閣ブランド」を出荷していきたい考えだ。

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