石原幹事長、失言「再犯」 福島原発を「福島第1サティアン」

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   自民党総裁選挙に出馬を表明している石原伸晃幹事長が2012年9月13日朝、生出演していた「朝ズバ!」(TBS系)でとんでもない言い間違いをした。福島第1原発のことを、「福島第1サティアン」と発言したのだ。

   サティアンといえば、オウム真理教の施設名だ。事故収束に向け、震災から1年半が経った今も懸命の努力が続く原発をよりにもよってサティアンと言い間違えるとは――しかも、石原幹事長は以前にもまったく同じ言い間違いを番組でしており、「再犯」だった。

言い間違いに気づく様子もなくドヤ顔

   石原幹事長はこの日、次期総裁有力候補として同番組に登場し、自らのビジョンについて語っていた。「東日本の被災地を歩いて、(総裁選出馬への)使命感を感じた」などと話し、出演者からも「真っ先に被災地に入ってくださり、信頼感は大きい」などと持ち上げられていたが、問題発言はその直後、放射線で汚染された表土などの処理方法をめぐる話題の中で飛び出した。

   福島県内で小学校で汚染表土が処理のあてもなく放置されている現状を、悲憤に満ちた表情で語っていた石原幹事長は、力強くこう言い切った。

「それ(表土)をどっかに運ぶ、運ぶところは私は、『福島原発の第1サティアン』というところしかないと思います」

   言い間違えたことに気づく様子も一切なく、石原幹事長はいわゆる「ドヤ顔」で、なおも政府対応の拙さを批判し続ける。スタジオもそれには触れず、そのまま話題は次に移った。

   しかも、この間違いはこれが初めてではない。2011年6月6日放送の「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日系)に出演した際にも、石原幹事長はまったく同じ議論をする中で、

「福島第一原発の『サティアン』のあるところにしか持っていけませんよ!」

とはっきり言い放っているのだ。当時はほとんど騒ぎになっていなかったが、日ごろから言っているのでもない限りこんな間違いはできないのではないか。

他党議員も「私なら絶対投票しない」

   この発言に、同じ自民党の佐藤正久・参議院議員がツイッターで、

「石原幹事長、ちょっと言葉に気をつけた方がよい。福島第1原発は『サティアン』ではない。サティアンとはオウム真理教で使われた言葉でもあるが、サンスクリット語で聖地の意味だと思う。第一原発で安全化のために酷暑の中で働いている方々はどう思うだろうか?」

と指摘して早期の釈明を呼びかけたほか、みんなの党の柿沢未途・衆議院議員も「デリカシーの欠片もない軽口」「私だったら絶対こんな方には投票しない」と指弾。11日にテレビ出演時の「尊厳死発言」で物議をかもしたばかりとあり、

「またかよこの馬鹿息子w」
「どう間違えたらそんなひどい言葉が出てくるんだ」
「普段から人を小馬鹿にしてるような態度をとってるんじゃないのか?」

などと、ネットユーザーからも批判的な発言が相次ぐ騒ぎとなった。

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