高橋洋一の民主党ウォッチ
財務省は「野田政権」見切った 「ポスト谷垣」が最大関心事

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霞ヶ関マスコミ・コントロールと橋下維新の会との関係

   自民総裁選「候補」は、町村信孝・元官房長官(67)、石破茂・前政調会長(55)、石原伸晃・幹事長(55)、安倍晋三元首相(57)、林芳正・政調会長代理(51)の「安原茂林町」。この中で「林町」はちょっと届かない。最終的には「安原茂」の争いだろう。

   このうち霞ヶ関でリスクシナリオといわれているのは、安倍氏が総裁になった場合だ。それ以外の場合には、霞ヶ関は、野田首相のように財務省が完全にコントロールできるが、安倍氏は難しいのだ。そのため、マスコミには安倍氏に対するネガティブ・キャンペーン網がしかれているといわれている。

   霞ヶ関のマスコミ・コントロールは消費税増税のときにその威力を発揮した。自民党の総裁候補の中では唯一、消費税増税はデフレ脱却しなければやらないと明言している。つまり、安倍氏が自民党総裁になった場合に、消費税増税がご破算になる可能性があるのだ。

   さらに、安倍氏以外であれば、3党合意の枠組が維持され、今の霞ヶ関官僚にとって安泰である。しかし安倍氏の場合には、9月12日に旗揚げした「日本維新の会」と連携する可能性がある。安倍氏も維新の会も、公務員改革の旗がある。これは霞ヶ関にとってもっとも最悪の状況だ。


++ 高橋洋一プロフィール
高橋洋一(たかはし よういち) 元内閣参事官、現「政策工房」会長
1955年生まれ。80年に大蔵省に入省、2006年からは内閣参事官も務めた。07年、いわゆる「埋蔵金」を指摘し注目された。08年に退官。10年から嘉悦大学教授。著書に「さらば財務省!」、「日本は財政危機ではない!」、「恐慌は日本の大チャンス」(いずれも講談社)など。


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