1995年に東京・八王子市のスーパー「ナンペイ大和田店」で、アルバイトの女子高校生ら3人が射殺された強盗殺人事件の事情を知っている可能性があるとして、警視庁が外交ルートを通じてカナダ司法当局に引き渡しを要請していた中国籍の男(41)について、トロントの裁判所は2012年9月10日、日本への引き渡しを認める決定を出した。男の弁護士は控訴する意向を表明しており、引き渡しには時間がかかると見られる。
男は、覚せい剤密輸の罪で中国で死刑が執行された日本人の男が09年、警視庁の調べに対し「仲間の中国人が関与した」と証言したことから参考人として浮上した。