本人は、試合後に冷静になって、帝京の監督に謝罪
早大ラグビー部の後藤禎和監督は、取材に対し、選手から「5流大学!」との発言があった事実を認めた。
「試合中に相手と交錯プレーがあり、うちの選手が激高して『5流大学!』と発言しました。それが誰かは、私の口から言うのは控えます。本人は、試合後に冷静になって、帝京の監督に謝罪に行き、それで納得していただきました」
後藤監督自身は同行しておらず、事後に報告を受けたという。
「クロンボ!」発言については、フィールド外で試合を見ていた部員のだれかが声を出したものだという。帝京大ラグビー部には、留学生の選手もいるが、この試合には出場していなかったため、留学生への発言ではなかったとした。
「日焼けしていたので、そう言ったのかもしれません。罵倒ではなかったと思いますが、どういうニュアンスで言ったのかは定かではありません」
ただ、コーチが帝京キャプテンを追い払ったとコラムが指摘したことについては、「事実と違うと思います。コーチの態度は丁寧でしたから」と説明している。
監督自らが、帝京側へ謝罪などのアクションを取ることは考えていないという。ただ、今後は選手に対し、厳しく指導するとした。
「試合中の発言のような価値観がまん延しており、組織としての問題と認識しています。そんな価値観は間違いだと選手らに周知し、私生活を律するよう指示を出しました」
実は、後藤監督は、NPO法人としてスポ―ツの普及活動をしているワセダクラブの理事で事務局長をしており、木村俊太さんのコラムについては事前にチェックしていたという。コラムを掲載したことについて、「事実関係が正確ではないと思いましたが、内容を変えるのはフェアではないと考え、そのまま載せることにしました」と言っている。