サムスン中国工場の労働問題を告発 不当残業や賃金未払い、児童就労も

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サムスン「児童労働は確認されなかった」

   サムスンはCLWの指摘について9月3日、公式ブログで見解を発表した。サムスンがHEGの全従業員と面会して社員証や人事記録を確認し、学生工員とは面談も実施したという。その結果「(不当な)児童労働は確認されなかった」。16歳で学生の工員はインターンで、不法就労ではないと主張する一方、「不適切なマネジメントや潜在的に危険な作業、定められた時間を上回る残業事例が見つかった」ため、HEGに即座に改善するよう求めたという。ただ、9月4日に出されたCLWの第2弾報告書に関するサムスン側の反応は、まだ見られない。

   このニュースは英フィナンシャル・タイムズや米ビジネスウィークをはじめ、欧米メディアが伝えている。サムスンにとってダーティーなイメージがつきまとうことになれば一大事だ。

   中国での就労実態が非難されたのは、サムスンが初めてではない。米アップルが「アイフォーン(iPhone)」や「iPad」の生産を委託するフォックスコン社の広東省深センにある工場で2010年以降、工員の自殺が相次いだ。米CNNは2012年2月、フォックスコンの潜入取材を敢行。従業員から厳しい労働環境の実態を聞きだした。これに対してアップルは、世界中のサプライヤーに対して、従業員の労働条件に配慮するよう求めていると釈明したという。

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