野田政権に献金したのではない! 尖閣寄付「14億円」、国庫行きに不満続出

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猪瀬副知事「1か月から2か月後には違う政権になっている可能性もある」

   9月6日には、石原慎太郎知事や猪瀬直樹副知事から、寄付金をめぐる発言が相次いだ。石原知事は、視察先の福井県敦賀市で

「船だまりや、無線の中継基地を造った方が寄付してくれた人に納得してもらえる」

と発言。政府に対して、寄付金を島の整備にあてるように引き続き求める考えだ。

   猪瀬副知事は昼の民放の情報番組に相次いで出演。「ミヤネ屋」(よみうりテレビ)では、

「20億5000万円という数字の根拠が、僕には分からない」
「特例公債法案も通らないで、4兆円が地方交付税として行かないわけですから、そういう中で、こういうお金がポンと出るとすれば、いったい何なんだ、と思う」

と、「相場よりも高い」と言われる政府が提示したとされる購入金額に疑問を呈した上で、都が寄付金を募る目的を「尖閣諸島の購入や、その活用のため」としていることから、

「集まった寄付のお金は有効に使いたいと思っている」

と、石原知事と同様の考えを示した。また、

「野田政権ですから、1か月から2か月後には違う政権になっている可能性もある。国が購入するというのであれば、条件をつけてきちんとやる」

   と話し、解散・総選挙まで、寄付金の政府への譲渡についての協議が本格化しない可能性もある。

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