2012年の日本の競争力は、総合順位で前年からひとつダウンして10位となった。世界経済フォーラムが世界144か国・地域を対象とした「2012年版世界競争力報告」を、9月5日に発表した。2年連続で順位を下げた。
財政悪化に加えて、原子力発電所の停止状態が長期化して電力供給が不安定になったことが響いた。日本の電力供給体制への評価は前年の17位から36位に急低下。また、日本の政府債務残高の国内総生産(GDP)比は、前年に続き最下位だった。
首位は前年と同じくスイス。米国は前年5位から7位に下がった。アジア勢ではシンガポールが前年と同じ2位、香港が日本を抜いて9位に入った。
世界経済フォーラムは政官財が集まるダボス会議の主催団体で、競争力報告は1979年から発表している。