大阪市の橋下徹市長は2012年9月3日朝の囲み取材で、産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が行った世論調査の結果で、投票先として地域政党「大阪維新の会」が自民・民主を抑えてトップに躍り出たことについて、
「それはおかしいですよ、産経新聞さん。ちょっとやりすぎ。意図的じゃないですか?」
と苦笑いする一幕があった。
橋下市長は、
「それは、ない!僕の感覚では」
と驚いていた。
世論調査の結果は「敵失」によるもの?
世論調査の数字については、
「仮にその数字を前提にしても、既成政党が大きな失敗を犯したことによるのではないか。敵失というか、やっぱり今回の一連の騒動を見ると、国民のみなさんがげんなりしてしまったというのが正直なところなのでは。『維新の会応援』というよりも、既成政党に対する批判だと思う」
といい、あくまで「敵失」だと分析。「一連の騒動」の内容については、
「国会の空転ということについては、国民の皆さんは厳しく見ていると思う」
と述べ、解散時期や不信任案提出をめぐる混乱を批判した。
産経新聞社とFNNの世論調査は9月1日から2日にかけて行われ、比例代表の投票先に維新の会を挙げた人が23.8%にのぼった。自民党は21.7%、民主党は17.4%だった。