電力・ガス各社はLNG供給の確保に血眼
このため、伝統的なLNG供給国であるカタールなどからのLNG輸入も拡大している。しかし中東産のガス価格は原油価格と連動する価格体系を採用しており、2012年8月末のWTI原油価格は1バーレルあたり95ドル前後をつけるなど再び高原状態を続けているため、ガス価格もここ数年上昇が続いている。
日本の原発は今後も早期の再開が見込めず、電力・ガス各社はLNG供給の確保に血眼になっているが、伝統的に依存している中東産ガスが高原状態を続けているため、財政的負担は大きい。経済産業省は9月19日に初のLNGの生産国と消費国の対話を東京で開き、合理的なガス価格体系の形成を目指すことにしている。