大ブレーク中のお笑いタレント・スギちゃん(39)が2012年9月1日、特別番組の収録中に全治3か月の重傷を負った。
2日午後にはブログを更新し、「直ぐに治して復活するぜぇ」とおなじみのスギちゃん節でファンにメッセージを送った。しかし、突然起きた痛ましい事故に、インターネット上では「ワイルドすぎるだろ・・・」「全治3か月ってどうなのよ」とケガを心配する声のほか、復帰後の活動に対する不安の声があがっている。
飛び込み後の第一声は「腰が痛い!」
テレビ朝日の発表によると、スギちゃんは秋の特別番組の企画として1日午前1時ごろ、飛び込みに挑戦。千葉県国際総合水泳場の高さ10メートルの飛び込み台に立ち、インストラクターの指導のもと足から飛び込んだ。しかし、水面に浮かんでくると「腰が痛い!」と訴え、自力でプールサイドに上がることもできなかったという。病院では「第十二胸椎破裂骨折」と診断され、入院期間は約1か月、全治には3か月が見込まれている。
テレビ朝日は「安全には細心の注意を払っておりましたが、結果として杉山さんがけがをされたことについて大変申し訳なく思っています。状況をよく調査したうえで、再発防止策を徹底して参ります」とのコメントを発表した。
神経への影響はない模様
12個の骨からなる「胸椎」は体幹を支える脊椎(せきつい)の中ほどにあり、12対の肋骨と連動している。今回スギちゃんの身に起こった「第十二胸椎破裂骨折」は簡単に言うと、上から12番目にある椎骨の円柱状の部分(椎体)が潰れてしまっている状態だ。麻痺などの神経症状がない場合は、軟性ギプスやコルセットの着用などの保存療法を行い、自然修復していくのが一般的だという。
スギちゃんは幸い、神経への影響は見られず、後遺症も残らないようだとされており、手術せずに治療するそうだ。
ブログでは、「身体は元気だけど、腰が動かない、ただそれだけだから直ぐに治して復活するぜぇ」とコメント。インターネット上では、「10mの飛び込み台から芸人を飛び込ませる番組ってどこに需要があるんだろう」といわゆる「体を張った企画」に対する批判的な声も少なくないが、これについても「あたし的には、身体をはった仕事がしたかったのに」として、この事故を機に、そうした企画がやりにくくなってしまったりするのではないかと悔やんだ。
ことし5月にはフジテレビ系「笑っていいとも!」の出演時に、ギャグがネタ切れになったことを告白したスギちゃん。出演者に「芸人人生あと半年」と言われてしまうなど手厳しいコメントもあった。しかし、その後もおなじみのギャグ「~だぜぇ」「ワイルドだろぉ?」の人気はいまだ健在で、流行語大賞への期待も高まっている。けが自体は大事に至らなかったものの、「帰ってきてからの状況が激しく厳しそうだ・・・」「なぜこの時期に・・・。かわいそうすぎる」と3か月近くメディアから姿を消すことが今後の活動の大きな痛手になると考えるファンも多い。早い復帰が待ち望まれている。