内閣府は南海トラフ沿いで起きる巨大地震の影響について、有識者会議における見解を2012年8月29日に発表した。それによれば、最悪のマグニチュード9.1が起きた場合に東日本大震災の1.8倍にあたる1015平方キロが津波で浸水し、静岡県御前崎市の浜岡原発も水につかり、32万人を超える死者が出るとした。
南海トラフとは、静岡県の駿河湾から九州にかけて700キロ延びている水深4000m級のくぼみ(トラフ)で、活動が活発なためこの周辺で地震が何度も発生していて、巨大地震につながるのではないかと考えられている。有識者会議では、巨大地震に備えた被災対策を急ぐべきだと訴えている。