「当選して首相になる可能性はない」
「執行部は面白くないという議員たちが、主導権を奪うため、だれかいないかと党内を探しました。しかし、反執行部には、なかなか優秀な人がいない。そこで、目をつけたのが、かつて国民の人気が高く、選挙に有利と重宝がられた田中真紀子さんだったわけです。確かに、小泉政権のときにミソをつけましたが、当時はそれぐらいの影響力、インパクトがあったわけです。今は、ひところのマイナスイメージも薄くなっていますね」
田中氏は、民主党在籍時の小沢一郎元代表から目をかけられており、党内に残った小沢寄りの議員から、小沢氏の代わりとみなされていることもあるという。
「推薦人は、20人集められるかもしれません。田中さんが代表選に出られる可能性はあり、その場合は、消費増税反対や脱原発などの声から、そこそこの票は取るでしょう」
ただ、有馬晴海さんは、田中氏が当選して首相になる可能性はないのではないかと言う。
「国民からは、『遠見の富士』と分かってしまったからです。遠くから見ればきれいですが、近くからは……ということです。本人は、白羽の矢が立って、うれしそうですが、結局、恥ずかしいからと言って出ないかもしれませんね」