あえて放置か、検閲官が休みを取っていただけか
中国のインターネットには検閲システムが適用されている。検索エンジンで「天安門事件」や「チベット独立」、「反共産主義」などについて検索しようとすると、そのユーザーがブラックリストに入れられてしまうほか、政府批判などの書き込みはほぼ数分で消されてしまう、という。今回ブログ記事と微博の書き込みが削除されたのも、検閲が適用されたためと思われる。
しかし今回は書き込みから削除に至るまで24時間以上経っており、中国の検閲にしては動きが遅かったという印象だ。このため、日本のインターネット上では「中国共産党があえて放置したのでは」「当局がわざと流して『琉球を取り戻せ』という世論を作ろうとしたのでは」といった憶測が書き込まれている。
一方ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は2012年6月、検閲官が週末に休みを取るためか、微博の書き込みの削除件数は土曜日が比較的少ないと報じている。今回は単に微博をチェックしている人が休んでいただけという可能性もある。