サムスンがアップルに完敗 米連邦地裁、賠償額は830億円

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   米・アップルと韓国・サムスン電子がスマートフォンに関する特許を争った裁判で、米カリフォルニア州北部連邦地裁の陪審は2012年8月24日、サムスンによるアップルの特許侵害を認め、サムスン側に10億5100万ドル(約825億円)の賠償を命じた。

   iPhone(アイフォーン)を始めとするアップル製品のデザイン・機能などに関する特許をサムスンが侵害した、とするアップル側の主張がほぼ全面的に認められた一方、サムスンが訴えていたアップルによる同社特許の侵害はすべて退けられた。

「消費者にとっての損失」とサムスン抗弁

   なお、アップルが求めていた損害賠償額は約25億ドル(約2000億円)だった。

   この評決を受けてサムスンでは、「この評決はアップルの勝利ではなく、米国の消費者の損失だ。商品選択の幅を狭めるとともに、技術革新を阻害し、また価格引き上げにもつながる」との声明を発表した。

   アップルとサムスンの特許訴訟をめぐっては、韓国・ソウル中央地裁が23日、両社にともに賠償を命じる判決を下している。このほか日本、イギリス、ドイツなどでも同様の訴訟が行われており、その行方に注目が集まる中での賠償決定だった。

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