津波により医療施設が壊滅した石巻市雄勝町
宮城県石巻市の雄勝町では、全家屋の9割が津波による被害に遭い、消防署や郵便局、学校、ガソリンスタンド、商店など、生活に必要なすべての施設が失われました。
総合病院や歯科診療所などの医療機関も全壊しました。大学病院が震災直後から行っていた巡回歯科診療が昨年9月に終了した後は、地域の方々は1日に数本しかないバスで、約1時間かけて石巻市中心部の歯科医院まで通っていました。入れ歯を使用しているなど、口腔ケアがより必要な高齢者の方々にとっては、大きな負担となっていました。