「迎えが来るはずなのに誰もいなかった」ケースも
一般社団法人 海外留学協議会(JAOS)に話を聞いたところ、海外留学やインターンシップをする場合、初めて行く土地では有料の出迎えサービスを手配することが一般的だという。これは本人に任されるわけではなく、通常は団体側が手配を行う。
渡航スケジュールや現地到着後のサポートなどは現地の治安などの情報を受け入れ側の団体から送り出す側の団体に提供し、状況に応じて決めていくのが当然だと話していた。
日本と現地のアイセックの間でのコミュニケーションが不十分だったと考えられるケースがある。2012年2月からアイセックのインターンシップでルーマニアに渡ったある学生のブログによると、ルーマニア北西部の都市クルージュナポカに到着後、マネージャーが迎えに来る予定だったが誰もいなく、連絡もつかない。何とか空港のスタッフに助けを求め、タクシーに乗ってマネージャーと落ち合うことができたそうだ。本人は不備に対して特に怒らなかったと書いているが、事件や事故につながっていた可能性もある。
アイセックはオランダのロッテルダムに本部を置く学生による国際的非営利組織で、世界110の国と地域で活動、日本では24の委員会から構成されている。活動理念は「国際的な視野にたち、且つ自国の社会や人々の発展と成長に貢献しうる人財を世に送り出す事」で、海外インターンシップを主な事業としている。