反政府軍のプロパガンダに利用されたのは本望か?
公式な発表よりも早く「ユーチューブ」に動画がアップされることについて、戦場ジャーナリストに話を聞いてみると、11年3月以降、シリアで死亡した外国人ジャーナリストは山本さんで4人になるという。ジャーナリストの死はシリアではインパクトが強いそうだ。
「反政府軍は政府を批判し、自分たちが行っている武装の正当性をアピールするため、こうした動画をビデオやスマートフォンで撮影してネットにアップします。山本さんは女性だったため、死亡したその姿と、汚れを落として毛布で包んだ別々の映像を紹介したのかもしれません」
と話している。
この動画のコメント欄にはアラビア語や英語、日本語で
「彼女たちは、シリアの殺害者や犯罪者を明らかにする素晴らしい貢献をしてくれた」
「この動画で日本人の平和ボケがぶっ飛んでくれれば・・・少しでも、紛争地帯の現状伝える事ができれば・・・」
「貴女のこれまでに伝えてきたことは決して無駄なことではありません。あとは安らかにお眠りください。ご冥福をお祈りいたします」
といった書き込みや
「遺体をゲリラ側のプロバガンダに完全に利用されてるじゃん。ジャーナリストの彼女の本意では無いな」
などのコメントが寄せられている。