阿武隈高地のおもな峠3つの放射線量を測った【福島・いわき発】

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   いわき市の自宅から田村市常葉町の実家へ帰る以上は、ルート(阿武隈高地)の主な峠三つの放射線量をチェックしよう――そう決めて出かけた。その一つが阿武隈の最高峰、航空自衛隊のレーダー基地がある大滝根山の峠(=写真)だ。


   昨年6月に実家へ帰ったときには、同じ阿武隈越えのルートで細かく空間線量を測った。で、今回、実家からの帰りに未測定だった大滝根山越えのルートを利用した。峠としては事故を起こした原発からおよそ30キロ圏内で最も高い。


   ざっと1年前の放射線量については、2011年6月11~17日の小欄に記した。参照していただけるとありがたい。


   今回チェックした三つの峠の最初は、いわき市から川内村へと越える川前町下桶売字荻地内。夕方4時前で、ヒグラシがさかんに鳴いていた。ヤマユリが道の両側に咲き誇っていた。線量は0.625マイクロシーベルト/時。


   次は国道288号、田村市都路町と常葉町の境の峠、通称「サカイノクキ」だ。昨年は1マイクロシーベルトを超えていた。0.640マイクロシーベルト/時と、ほぼ半減していた。大滝根山を越える峠の数値は0.799マイクロシーベルト/時だった。


   峠から自衛隊のレーダー基地に向かう道路の一角に「残土仮置場」の立て看があって、土が山になっていた。「汚染土」と違うのか、シートはかぶされていない。


   大滝根山のふもと、道路沿いに「残土処理」の看板が立っていた。「舗装の下の路盤材・盛土材を残土処理しています 線量は0.15マイクロシーベルト/時です」。「残土」とはそういうものなのか。だから、むきだしなのか。ともあれ、三つの峠で心拍数が急増するようなことはなかった。

(タカじい)



タカじい
「出身は阿武隈高地、入身はいわき市」と思い定めているジャーナリスト。 ケツメイシの「ドライブ」と焼酎の「田苑」を愛し、江戸時代後期の俳諧研究と地ネギ(三春ネギ)のルーツ調べが趣味の団塊男です。週末には夏井川渓谷で家庭菜園と山菜・キノコ採りを楽しんでいます。
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