「天皇は謝罪せよ」発言は「どうせ人気とり」 李大統領に対し韓国内から冷ややかな声

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「李大統領はポピュリズムに走っているようだ」

   元会社経営者という李大統領は、就任時には「韓国経済を回復基調に乗せてほしい」とその手腕に期待が寄せられていた。ところが欧州の金融不安や通貨「ウォン」の下落などの影響もあり、韓国経済研究院が8月15日に発表した今年の韓国の経済成長率は、従来予想の3.2%から2.6%に下方修正されている。

   7月には実兄や側近が金融機関から違法な資金を受け取ったとして逮捕されるスキャンダルが発覚。北朝鮮との関係は、近年の大統領の中では最悪と言えるほどこじれている。在任中「いいとこなし」の大統領が、任期切れ間際に見せた突然の「反日攻勢」に、韓国社会にはしらけたムードが漂ってもおかしくない。

   韓国大統領府の高官は8月16日、李大統領の「謝罪要求発言」について「話の趣旨が誤解されているようだ。誤解を解きたい」と述べていると報じられた。これ以上の事態悪化を避けるため、鎮静化を図ろうとしているように思える。韓国の主要メディアを見ると、中央日報電子版は8月17日付記事の中で、「もしかすると李大統領は日本と最も短い期間内に最も遠ざかった大統領かもしれない」と批評。朝鮮日報は韓国大統領選の与党候補として立候補を表明している朴槿恵氏の側近が、「李大統領はポピュリズムに走っているようだ。その代償は次の政権が支払うことになる」と語ったと伝えた。

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