サッカー国際親善試合「キリンチャレンジカップ2012」の日本対ベネズエラ戦で、レゲエグループ「湘南乃風」メンバーのHAN-KUNさんが国歌独唱の大役を務めた。
HAN-KUNさんはトレードマークのターバンを取らずに歌ったのだが、インターネット上では「マナー違反だ」という批判の声が上がっている。
黒いスーツに目が隠れるほどのターバン
親善試合は2012年8月15日に北海道・札幌ドームで開催され、TBS系列で全国に生中継された。
試合開始前、HAN-KUNさんが君が代を独唱した。黒いスーツと白いシャツ、青いネクタイに身を包み、頭には目がほぼ隠れてしまうほど大きなターバンをぐるぐると巻いていた。
歌いっぷりは堂々としたものだったが、中継を見ていた人はツイッターや2ちゃんねるで「国歌歌うのにターバン巻いてんじゃねーよ、コラぁ!!」「帽子被って国歌とかありえないだろ、周りも注意しろよ」など、起立・脱帽がマナーとされる国歌斉唱において、ターバンを取らずに歌ったことを批判する書き込みを投稿した。
さらにHAN-KUNさんが国歌を歌っている動画がYouTubeにアップされると、コメント欄には「これはバッシングされて当たり前。国歌斉唱で終戦記念日だったのにもかかわらずターバン取らなかったのがいかん」「これは不敬行為とみなされてもしょうがないね」など、やはり批判意見が寄せられた。
一部のファンは「ターバンはHAN-KUNのチャームポイントなんだよ わかってねぇやつはすっこんでろ」「ドイツもこいつもHAN-KUNの良さを分かってない!!」などと反論しているが、「国際的道理に照らしても着帽(ましてやターバン)での国歌斉唱は不適切なんだから、そのアーティストが良いか悪いかの話じゃないだろ」と一蹴されている。
「ターバンは体の一部って言ってたらしい」
HAN-KUNさんのツイッターアカウント宛には、「君が代斉唱は素晴らしいものでした!ターバン大いに結構!正装してたし!」「ターバンにスーツ姿のハンクン最高じゃん!!」など擁護コメントが多く寄せられているが、「正装のスーツであらば、ターバンは必要だったの?とおもいました。ハンクンを知らない人は疑問に思うんじゃないかな」「頭に何か巻いたまま歌うあなたは見ていてとても不愉快でした。トレードマークでどうしても外せないというなら歌うのは断って欲しかったです」と直接批判意見をツイートしている人もいる。HAN-KUNさんは8月17日現在、この問題についてツイッターでは言及していない。
HAN-KUNさんは湘南乃風の宣伝用写真をはじめ、歌番組の出演やライブなどでも大抵頭にターバンを巻いている。ターバンにこだわっている理由は定かでないが、Q&Aサイトなどではファンが「ターバンを巻き始めたのは中三の頃らしくて憧れてた先輩の真似をしたのがキッカケらしいです 歌い始めた頃は『ターバンの奴』で覚えててもらったみたいですよ」「ターバンはからだの1部ってHAN-KUNはいってたらしいです」「レゲエの神様と呼ばれるボブ・マーリーの影響を受けているんじゃないでしょうか??」などと説明している。