第三のシナリオは、アサンジがエクアドルの市民権を獲得し、同国政府がアサンジを例えば国連大使に任命するというものだ。そうすれば、外交官になったアサンジに英政府は手が出せず、「アサンジ大使」は大手を振ってヒースロー空港を飛び立ち、首都キトに向かうことができるだろう。だが、エクアドルが援助の手をそこまで延ばすかは疑問だ。
いずれにしても、アサンジ亡命に立ちはだかる障害は英国からいかに脱出できるかだ。国境を超えたオンラインの世界で名を成したアサンジが国境の俘虜になるという現実はあまりにも皮肉である。
(在米ジャーナリスト 石川 幸憲)
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