スズキのインド工場、21日にようやく再開

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   スズキのインド子会社、マルチ・スズキは、従業員らによる暴動で閉鎖しているインド・ハリヤナ州のマネサール工場の操業を2012年8月21日から再開する、と16日に発表した。再開は約1か月ぶり。

   現地ではマルチ・スズキのR・C・バルガバ会長と中西真三社長らが記者会見し、バルガバ会長は「(暴動に関与した)正規の従業員500人を解雇したほか、警察部隊の500人配置などを州政府が約束してくれた。従業員や幹部の安全確保ができたと判断した」と語った。

   マルチ・スズキも、安全対策を強化するなど、再発防止に努める。

   マネサール工場は、売れ筋の小型車「スイフト」などを1日あたり1500~1700台生産している。暴動は7月18日、インド人従業員がインド人班長から注意を受けたことに怒り暴力をふるったことをきっかけに、暴徒化した従業員らが工場内の事務所に放火するなどしてインド人の人事担当者が死亡、日本人幹部を含む100人以上が負傷した。

   捜査当局はこれまで組合幹部を含め100人以上を逮捕している。暴動の原因については「まだはっきりしない」(中西社長)という。

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