日本人女性約1200人が韓国各地で「慰安婦問題に心からお詫びします」と訴えたと韓国メディアが報じ、日本のネット上で話題になっている。謝罪行動にもかかわらず着物や浴衣などを着ていたというが、その正体は何なのか。
日本の植民地支配からの解放を祝う韓国の「光復節」の2012年8月15日、イ・ミョンバク大統領は、従軍慰安婦問題について日本の責任ある措置を求める強硬な声明を出した。
着物や浴衣姿で「日本人を代表してお詫びします」
韓国在住の日本人女性が慰安婦問題で謝罪したと報道で明らかにされたのは、その前日のことだった。中央日報や東亜日報などの主要紙によると、5月に結成されたばかりの「日韓の歴史を克服し友好を推進する会」のメンバー約1200人がこの日、韓国内13か所に繰り出した。ソウルでは、韓服姿の女性も含めて約500人もが広場に集まって、「日本人を代表してお詫びします」などと訴えた。謝罪文を市民に配り、日本政府の謝罪を促す署名運動もしていた。
韓国中部の清州市では、40人ほどが横断幕を掲げ、メンバーらは「韓国のテレビで慰安婦問題を知り、日本政府の対応を残念に思う」として非難の声を上げた。ここでも、メンバーによる署名運動が行われた。
この「日本人女性」らは、韓国人男性と結婚して韓国に住んでいると説明されている。韓国の主要メディアが伝えている女性の情報は、これぐらいだ。
こうした報道が日本でも伝えられると、ネット上では、「日本人女性」の正体についていくつか憶測が出た。多かったのは、日本で霊感商法に関わっているとして批判をあびた韓国の宗教団体「統一協会」のメンバーではないかというものだ。日本人女性が合同結婚式で韓国人男性と結ばれる例が多数報じられているからだ。また、日本人になりすました朝鮮人ではないかとの声もあった。
彼女たちの正体ははっきりしていないが、韓国でも、「日本人女性」の正体について触れているメディアはある。それは、市民参加型ニュースサイト「オーマイニュース」だ。