サッカー解説者のセルジオ越後さん(66)がネットで公開したコラムに批判が集中している。
ロンドン五輪の男子サッカー3位決定戦で、日本との試合後に韓国の選手が「独島(竹島の韓国側の呼称)はわが領土」とハングルで書かれたカードを掲げたことに対し、「たかが一選手のプラカードなど大したことではない」と言い切ったからだ。
批判すべきは韓国大統領と日本政府?
これには韓国の大統領が竹島に上陸したことに比べれば、という但し書きが付いているが、ネットでは「世界的にはプラカードのほうが大問題だ」とし、スポーツに携わってきた人物の発言とは思えない、と批判が渦巻いている。
セルジオさんのコラムは、ポータルサイトのライブドアが運営する「Web Sports Magazine FOOTBALL WEEKLY」に2012年8月14日付けで掲載された。タイトルは「独島プラカードより問題なもの」。五輪の日韓戦後に、韓国のパク・ジョンウ選手が「独島は我が領土」というプラカードを掲げ波紋を呼んでいるが、
「選手の行為は褒められたものではないけど、大統領がいきなり(竹島に)上陸したことに比べたら、たかが一選手のプラカードなど大したことではない。過剰に反応することは、同じ土俵に立つことと同意だよ」
とし、批判すべきは韓国大統領の行為であり、上陸を阻止できなかった日本政府だ、と書いた。
さらに、IOCやFIFAが、何より一番政治まみれであり、政治とスポーツが別であるというのは綺麗事だ、と言い切った。国と国との争いになる以上、政治とスポーツは切り離せないものだということは受け入れざるをえないし、しょうがないことだ、ともいう。
「プラカード問題は世界的な問題」
このコラムに対しネットでは、「たかがプラカード」では済まされない大問題であり、オリンピックが開催される意義を否定する発言は許されるものではない、と批判が集中した。
「竹島問題は日本と韓国の問題。オリンピックのプラカード問題は世界的な問題。これをセルジオは理解できてない」
「綺麗事だってあんたに言われなくても世界中の人が知ってますよwその上でのルールでありマナーだろ」
「たいしたことではない、と許したら、次の五輪から各国の選手がやりだすぞ。会場がプラカードだらけになって、試合どころじゃなくなるぞ」
などといった意見がネットの掲示板やブログに出ている。