韓国政界、「竹島」の昔の発言で泥仕合 朴正煕元大統領が「爆破したい」と言っていた

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   日韓両国が領有権を主張している竹島(韓国名・独島)が、韓国の次期大統領選に思わぬ影を落としている。日本と韓国の国交が正常化した1965年に大統領だった朴正煕(パク・チョンヒ)氏が竹島を「爆破したい」と語ったとして、朴大統領の長女で与党「セヌリ党」の公認が最有力視される朴槿恵(パク・クネ)氏への攻撃が相次いでいるのだ。この発言が明らかにされたのは8年以上も前。いまごろ蒸し返された形で、泥仕合の様相を呈している。

発言は04年には報じられていた

   今回問題とされている発言は、日韓国交正常化を前にした65年、ディーン・ラスク米国務長官(当時)が日韓の仲裁を目的に朴正煕氏と会談した際、朴正煕氏が

「小さなことだとはいえ、腹が立つ問題のひとつが竹島問題。解決のため、島を爆破したい」

と語った、というもの。ラスク長官は「所属をあいまいにしてはどうか」などと提案したという。この発言は米国立公文書館に保管されている外交文書に記録されており、発言内容は2004年6月には韓国メディアで広く報じられていた。

   ところが、最大野党の民主統合党の文在寅(ムン・ジェイン)議員が12年8月2日になって、発言を蒸し返したのだ。韓国では、日本と妥協・譲歩することはマイナス評価に繋がりやすいことから、文議員には朴槿恵議員を攻撃する狙いがある。

   朴議員側は

「発言は日本側がしたものだ」

などと反論。謝罪を要求したが、文議員側は上記の外交文書をもとに再反論。朴議員側も、「爆破」発言を認めざるを得なくなった。

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