大阪市の橋下徹市長は2012年8月14日昼、ツイッターを更新し、年間積算被ばく線量の目安である「1ミリシーベルト」をめぐる議論についてコメントした。橋下市長が話題にしているのが、経済学者の池田信夫氏のブログの「『住民の被曝限度は年間1mSv』」と定めた法律はない」と題した記事。
橋下市長は、「科学」と「政治」を対比させる形で議論を展開。池田氏が
「橋下氏は私の話が『一般的な立場』ではないと思っているようだが、それは逆。私の解釈が一般的で、『1mSvはすべて危険だ』という主張が特殊な反対派」
と主張しているのに対して、橋下市長は
「僕は政治家ですので。科学論はともかく、政治的には今の日本において年間1ミリシーベルトが一般的になっていますね」
と反論。また、池田氏の
「大阪の瓦礫は1mSvをはるかに下回るのでそもそも問題外」
という議論に対しても
「科学論ではそうなんですが政治論として住民理解を得るのが大変で。政治行政では住民理解は不要とは言い放てません。ここが有識者の議論との違いです」
と理解を求めた。橋下市長は、
「池田氏の立論、それに反対する一般的な立論。これらの論を徹底的に闘わせるのが国家戦略室マター。それをとことん聞いて最終的にどちらに旗を上げるかが政治家の役割」
と、幅広い立場の人が、開かれた場で議論することを求めてもいる。