ロンドン五輪の卓球女子団体で銀メダルを獲得した福原愛(23)、平野早矢香(27)、石川佳純(19)の3選手が2012年8月14日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で記者会見に臨んだ。日本卓球で初のメダル獲得ということもあって、会見で笑顔を絶やさなかった3選手だが、決勝戦で敗れた中国チームについては「高い壁」と表現。「ライバルと言うよりも、大きな目標」と、率直な感想も述べた。
メダルには「20年分の思い詰まっている」
3選手は、
「私は、昨日で卓球を始めて20年。このメダルには、20年分の思いが沢山詰まっている。20年のすべてと、支えてくれた皆さんに感謝している」(福原選手)
「夢だったメダルを実現できて本当にうれしい。最高だと思った」(平野選手)
「平野さんに抱きついたことしか覚えていない。シンガポールには1回も勝ったことがなかったので、勝ったんだ!といううれしい思いで、自然と涙が出てきた」(石川選手)
などメダルへの思いを口にし、福原選手は
「団体は100点(満点)といって恥ずかしくない」
と言い切った。
決勝戦で対戦した中国チームへの思いは、特別なものがあるようだ。平野選手は、
「中国と対戦する前に、シンガポール、韓国などアジア勢が強かったので、そのチームに勝つために力を入れてきた。本当に、中国が大きな壁だが、そこにいくまでに(アジア勢を)乗り越えていかないといけない」
と中国よりもアジア勢への対策に力を入れてきたことを明かし、福原選手も
「正直なところ、中国はライバルと言うよりも、今の私たちにとっては大きな目標。やっぱり中国選手はものすごく強いし、今回の決勝でも、私は1ゲームを取ることが精いっぱいで、まだ超えるというよりも距離を近づけることが第一の目標になってきてしまうと思う」
と、同様の考えだ。