宮城県東松島市:力をあわせてビニールハウスを設置
内響(うちひびき)応急仮設住宅では、住民の福田とみこさん が発起人となって自治会長や地域のサポートセンターに呼びかけ、仮設住宅のすぐ近くの土地を借りて、住民の皆さまが共同で使える菜園を作りました。AARは、この「ひびきファーム」に鍬やスコップなどの農具や物置、さらに寒い時期にも農作物を作れるよう、ビニールハウスを提供することにしました。
5月13日に、内響応急仮設住宅に暮らす男性の方々が中心となって、ビニールハウスを組み立てました。大雨のあとで地面がぬかるんでいる中、AARの職員も一緒に、なんとか一日かかって骨組みを完成させることができました。2週間後の5月28日には、西本願寺・東北教区のボランティアの皆さまが応援に駆け付けてくださり、仮設住宅の皆さまと一緒に、骨組みの上にビニールを貼りました。
完成したビニールハウスは、10月頃から使われる予定です。ビニールハウス以外の土地はすでに区割りされ、仮設住 宅に暮らす25名ほどの方々がそれぞれに野菜を植えています。「ひびきファーム」で野菜作りをはじめるまでは交流がなかった方々の間で、野菜の育ち具合を比べたり、世間話に花を咲かせる光景が見られるようになりました。