大阪府と市のエネルギー戦略会議の会合が2012年8月9日開かれ、30年度の原発依存度について政府が示した「0%」「15%」「20~25%」の3つのシナリオについて、橋下徹市長は
「あまり大差ないということが、よく分かった。国民のみなさまが一番気にしている電気料金の部分については、そんなに問題にすることではない」
と、0%を目指すべきだとの考えを示した。その上で、
「すぐにゼロなのか、移行期間をどうするのか、あとは専門家で議論してほしい」
と述べた。
政府のシナリオでは、10年時点で電気代が月額1万円の世帯の場合、0%なら1万4000~2万1000円、20~25%なら1万2000~1万8000円に値上げされると見込んでいる。
また、再稼働を容認した関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県おおい町)については、節電期間が終了する9月以降は停止するように政府に求める方針で、政府が応じない場合は「最後は総選挙で決着するしかない」と、次期総選挙で争点のひとつにする考えだ。