顕微授精の妊娠率は40代で数%
太田さんは2009年に出演したテレビ番組「クメピポ!絶対あいたい1001人」(TBS系)で、不妊治療について語っていた。
結婚10年目を迎え、仕事も軌道に乗った00年、36歳の時に「子供が欲しい」と思い、不妊治療を開始した。夫妻ともに一人っ子で、双方の親に孫を見せたいという気持ちもあったようだ。3年ほど続けたが、治療中はホルモンバランスが崩れ、重いつわりのような症状が出て車も電車も乗れず、仕事にならないのでやめたという。当時は、辛いから再開する気持ちになれないと話していた。
この放送が大きな反響を呼び、それがきっかけとなって「顕微授精を3回まで」と決めた治療を再開したということを、11年11月に行われた不妊イベント「Fine祭り」で話したという。
そもそも「顕微授精」とは、1つの精子を1つの卵子の細胞質に専用の注入器で送り込むという方法で、卵子の保護膜を自力では破れない精子をサポートする技術だ。受精卵は受精後2~3日で体内に移植する。
名古屋市で不妊治療を行う「浅田レディースクリニック」が開設した不妊治療に関するサイトには、顕微授精の受精率は70%以上、受精した卵の90%くらいが卵割すると書かれている。しかし妊娠するか否かはケースバイケースで、初回、20代の女性なら1回で40%以上は妊娠できるだろうが、40代ならせいぜい数%、さらに何度もやって妊娠しないと次回の妊娠率も低くなるという。
高齢ということもあり、インターネット上では「無事着床しますように」「無事産まれるといいね」など、太田さんを応援する書き込みが多く見られる。なお、太田さんは8月9日現在、受精卵を移植したか否かについてはツイートしていない。