フェイスブックなど「口コミ」で広がる
「AQUA SOCIAL FES!!」と銘打った、このアクションプログラムは2012年3月から、全国各地の地元メディアやNPO団体と連携して50か所を巡っている。「あしたの『いいね!』をつくるFES」が合言葉だ。
たとえば、東京湾のお台場海浜公園で海づくりについて学びながらアマモ場の育成活動を手伝う、素足で走れる海岸をつくるため三重県の町屋海岸の清掃とゴミの分別作業を行う、といった具合だ。島根県の清流・高津川では川の清掃をしたり、高津川で育った川ガニ鍋を食べたりする「高津川教室」を開催。地域貢献とともに参加者が楽しめる活動を目指している。
当初、延べ1万人の参加者を目標にしていたが、すでに7000人超が参加。ホームページを使って参加者を募っているが、実際に参加した人がフェイスブックなどで活動の様子を報告したり、次回の参加を呼びかけたりと「口コミ」で広がり、リピーターも少なくない。地域やNPO団体に加え、企業が支援していることに興味を持って参加する人もいるようだ。
トヨタマーケティングジャパンによると、参加者の約6割が30歳代以下。「応募人数を上回り、参加者を抽選で決めるケースも少なくない」そうだ。シルバー世代もいれば、子ども連れのファミリー世代の姿も見られるという。
「クルマに興味がある人ばかりが集まってくるわけではありませんが、活動を通じてFESに共感し、それをきっかけにクルマにも興味を持ってもらえればいい」