「入れ墨見本市」と言われた埼玉県営プール 警察OB監視役起用でイメージ回復

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警察OBは「暴力団関係者にモノが言える」

   そのため一般の利用者から「入れ墨が怖い」といった声が県に寄せられ、2011年に入れ墨、タトゥーの入場を禁止した。若者がオシャレ目的で入れる小さいタトゥーもダメだ。

   4つの県営プールそれぞれに県警のOBが警備統括責任者として就任。敷地内を巡回して入れ墨客のチェックを行っている。「場慣れしているので、暴力団関係者にもモノが言える」(埼玉県公園スタジアム課)のが強みで、ごねる客は別室に案内して説明している。2012年は8月5日までに、4つの県営プールに約32万5000人が来場し、570人を退場させた。

   しらこばと水上公園だけでは、土日だと1日に50~60人が退場となる。公園の管理課によると入れ墨禁止がこの一年で認知され、退場者数は3割ほど減った。家族連れが増えて、「安心して利用できるようになった」というメールが課に届くという。

   この取り組みは新聞でも報じられ、ネットでは「ヤクザが集団で県営プールで遊んでいるという光景が想像できない」「ヤクザがシノギで、刺青の人専用プール・銭湯・スポーツクラブ作ればいい」「本当はマナー悪いひとだけ退出させるのが筋なのだろうけど」といった声が出ていた。

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