初便でも「無償招待」はあえてせず
また、搭乗率も課題だ。先行するジェットスターでは路線別の搭乗率は公表していないが、7月3日から7月31日の国内線全路線の平均搭乗率は85.5%だとしている。
その反面、8月1日のエアアジアの運航初日の搭乗率は低調だ。例えば、3往復した成田-新千歳路線の場合、往路の搭乗率は84%、92%、89%と健闘しているものの、復路は54%、57%、48%と苦戦。初便の成田発福岡行きも66%だった。
ただし、12年6月のスカイマークの成田-新千歳線の搭乗率は42.0%で、成田-福岡路線は40.4%。成田の不便さが搭乗率に影響しているとみられるが、LCCの低運賃で、これをどこまで引き上げられるかが課題だと言えそうだ。
搭乗率については、岩片社長は、
「初便の予約状況では8割前後埋まってきているとのことだった。たまたま今日は、予約していて来なかった人を含めて、その数字になった。よく航空会社は『初便は満席で飛び立った』というふうにコメントしてもらいたいので、無償で色々な人を招待するということをよくやるが、あえて私たちはそれをしなかった」
と釈明。その上で、
「それでも3分の2が7時発という非常に早い時間にご搭乗いただいているので、私は満足している。平均搭乗率は8割ぐらいを今後目指していくということで、私は順調なすべり出しだったと評価している」
と話していた。