「他社振り替えなし」の原則破られる
なお、いずれのケースでも、航空会社はチケット代金の払い戻しや自社の他の便への振り替えには応じるものの、基本的には他社への振り替えに応じることはない。LCCの安さは、これらの制限と引き替えに実現されている面もあり、消費者はLCCの特徴を理解して利用することを求められている。
ただし、8月6日のジェットスターの欠航では、この「他社には振り替えない」という原則が破られた。欠航になったのは成田と福岡を往復する計2便だが、金券を配ったりホテルを手配するのではなく、成田-福岡、羽田-福岡のJAL便に振り替える形で対応した。欠航した2便ともほぼ満席で、影響が大きいと判断したようだ、同社広報では「異例中の異例の措置。今後はケース・バイケースで判断する」と説明しているが。同様の事態が繰り返された場合、利益を圧迫することにもなりかねない。