「FF XI」のように数年後に評価される可能性
とはいっても国民的ゲームの「X」は人気で、ネットショップ「アマゾン」には予約が殺到。12年8月3日時点のゲームのベストセラーランキングでは通常版が1位、「Wii USBメモリー16GB」同梱版が3位になっている。
ただし、プレイした人が書き込んだ「アマゾン」のレビューを見てみると、最低評価が並んでいる。
通常版には175のレビューが出ていて、星5つが最高なのだが、最低評価の星1つが102となっている。ちなみに星2つが18、星3つは16、星4つは21、星5つは18だ。
なぜ低評価がこれほど多いのか。レビューには
「周りがみんな『勇者だ!』と言っていて意味がわからない。主役は私ひとりでよい」
「昔の楽しかったドラクエではないです。メーカーが課金で儲けるような設定になっています。ドラクエ死んだ…と確信しました」
「最初に何をすればいいか良くわかりません。走ってばっかりです」
といったものなどがある。
もっとも、大人気RPGシリーズ「ファイナルファンタジー」も02年に初のオンラインゲーム「ファイナルファンタジーXI」を出したときには不評で大失敗といわれたが、オンラインゲームの特徴であるシナリオや、マップ、ゲームデータ等の追加で、ゲームの世界が「成長」していく。メーカーのスクウェア・エニックスは08年4月に有効(アクティブ)会員数が50万人規模を維持し、約170万の有効キャラクターが存在していると発表し、ビジネスが成功したことを示した。今回の「ドラクエ」も10年遊べるゲームにするとしており、本当の評価は「FF XI」と同じように数年経たなければ分からない。