無冠でも「悔いはないです」
もっとも、年齢的な衰えばかりでなく、事前調整の失敗を指摘する声もある。時事通信の記事によると、日本チームの平井伯昌ヘッドコーチは、北島康介選手が独自の練習を続けたことで、本番にうまく合わせられなかった可能性を指摘している。
無冠が決まったとき、北島選手は、落ち込むそぶりもみせず、隣のコースを泳いでメダルを得た立石諒選手を抱きしめて、その快挙を祝福した。直後のインタビューでは、悔しさを表しながらも、「諒が(銅メダルを)取ってくれたので、悔いはないです」とすがすがしい表情で語っている。立石選手は「康介さんが『よくやった』って言ってくれて。なんも言えなくて」と感無量の様子だった。
後輩を抱きしめるシーンがテレビ放映されると、ネット上からは、感嘆の声が上がった。
「やばい・・・泣けてきた」
「いい世代交代じゃないか」
「北島お疲れ様」…。
2012年8月3日から予選が始まるメドレーリレーに北島選手が出場することはまだ本決まりではないというが、出場すれば今大会の有終の美を飾ってほしいとの声が上がっている。