「儲かると思って出資した会社はない」
また、11年3月15日にJALが行った127億円の第三者割当増資のうち、稲盛氏が創業した京セラが50億円を引き受けたことについて
「濡れ手に粟で未公開株50億円ゲット!JALを私物化する稲盛和夫会長の『強欲』 」(週刊文春、12年8月9日号)
などと批判されていることについても、稲盛氏は
「京セラと言えば私というようになっているが、実際は今は給料も何ももらっていない、名前だけの名誉会長。京セラが50億の増資に応じたというのは、現在の経営陣が決断したこと」
と反論。さらに、この増資をめぐっては、500億円を目標に数十社に対して打診したにもかかわらず8社しか応じなかったという経緯がある。このことから、稲盛氏は
「京セラだけでなく、(出資した)8社は大同小異不安をいただきながら、『(震災前に)約束をしたんだからしょうがない』と出資をしていただいたものだと思っている。決して『儲かるからなんとか』ということでもって出資した会社は、おそらく1社もない」
とも述べた。